パチンコとの出会い
いつものように学校に向かっている途中、中学から一緒で、別の大学に行った友人Yから連絡がありました。
「学校をサボって、今から遊ばないか」
自分はサボるという感覚が全く無かったので、
そんな事をしてもいいものか迷いましたが、Yは一番仲の良い友達だった事や、サボるって事が何か大人びているように感じ、向かっていた電車から降り、Yと合流する事になりました。
この決断が後に自分だけでなく、周りの多くの人を不幸にさせる判断になりました。
合流してからは特になにをするわけでは無かったのですが、暇だったのでゲームセンターに行こうという事になり、地元のショッピングセンターにあるゲームセンターに行き、メダルゲームで遊んでいました。
バイトも特にしていなかったので、お金もあまりなく、メダルはどんどん無くなります。
そんななか、山のようなメダルを抱えたおじさんがいて、見ているとパチンコゲームでどうやら当たったみたいでした。
僕たちはメダルがほしくて、訳もわからずゲームセンターのパチンコを打つようになりました。
確率なんかは覚えていませんが、確か宇宙戦艦大和の昔のやつだったと思います。
なかなか当たらなかったけど、たまに当たった時にメダルが大量に出てきて、大和のカッコいい音楽が流れて、二人して興奮してました。
それからというもの、サボる事に抵抗はなくなり、頻繁にYとそのショッピングセンターに通うようになりました。
メダルが欲しくて始めたパチンコでしたが、次第にメダルよりも当たりが見たくなり、パチンコばかり打って行くようになりました。
親には学校に行くと朝に出て行き、ショッピングセンターのゲームコーナーで一日を過ごすという歪んだ毎日でした。
ただ、頻繁に通っていたので、お金がなくなり、Yとも話し合い、近くのコンビニで一緒に深夜のバイトをしようという事になりました。
バイトはオープニングという事と、Yも一緒だったので凄く楽しかったです。同期で入った女の子との会話やオーナーや店長も気さくなタイプだったのですぐに仲良くなれました。
週に4日くらい入っていたので、はじめての給与は10万円近くあり、生まれて初めて自分で稼いだ事が嬉しかったですが、勿論向かうはゲームセンター。
そして、バイト中にそろそろ本物のパチンコに行ってみようと話していたので、バイト終わりにこれも近所にあるパチンコ屋に行ってみることになりました。